冷たい麺(ざる、ぶっかけ)の出汁の作り方

冷たい麺(ざる、ぶっかけ)の出汁の作り方

冷たい麺、特にざるそばやぶっかけうどんに欠かせないのが、その風味を左右する出汁です。ここでは、基本の出汁から応用編まで、家庭で簡単に作れる方法を詳しく解説します。香りの良い出汁は、麺の美味しさを一層引き立て、食欲をそそる一品に仕上げます。

基本のつゆ(かけ・つけ両用)

まずは、どんな冷たい麺にも合う、基本となる万能つゆの作り方です。このレシピをマスターすれば、様々なアレンジも楽しめます。

材料

  • 昆布(5cm角):1枚
  • かつお節(厚削り):15g
  • 水:600ml
  • 醤油(濃口):100ml
  • みりん:50ml
  • 砂糖:大さじ1
  • 酒:大さじ1

作り方

  1. 昆布の準備

    昆布の表面を、固く絞った濡れ布巾などで軽く拭きます。汚れを落とす程度で、旨味成分を洗い流さないように注意しましょう。

  2. 水出し昆布

    鍋に水600mlと昆布1枚を入れ、冷蔵庫で最低3時間、できれば一晩置きます。これにより、昆布の旨味がゆっくりと引き出されます。

  3. 火にかける

    鍋を弱火にかけ、沸騰直前(約60℃)で昆布を取り出します。昆布を沸騰させると、えぐみが出てしまうため注意が必要です。

  4. かつお節を加える

    昆布を取り出した後の鍋に、かつお節15gを加え、火を止めます。かつお節が自然に沈むのを待ちます。

  5. 濾す

    かつお節が沈んだら、キッチンペーパーや布巾を敷いたザルで静かに濾します。かつお節を絞ると、雑味が出るので、自然に落ちるのを待ちましょう。

  6. 調味料を加える

    濾した出汁に、醤油100ml、みりん50ml、砂糖大さじ1、酒大さじ1を加え、弱火で軽く煮立たせます。みりんのアルコールを飛ばすことがポイントです。煮立ったら火を止め、粗熱を取ります。

  7. 完成

    粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やして完成です。冷蔵庫で3~4日保存可能です。

ざるそば専用つゆ

ざるそばには、より蕎麦の風味を引き立てる、少し甘さ控えめのつゆがおすすめです。

材料

  • 基本のつゆ:上記参照
  • (お好みで)みりん:大さじ1~2追加

作り方

基本のつゆの作り方で、みりんの量を調整するか、完成した基本のつゆに、お好みでみりんを大さじ1~2加えて混ぜるだけで、ざるそばにぴったりのつゆになります。

ぶっかけうどん用つゆ

ぶっかけうどんは、つゆが麺に絡むため、少し濃いめの味付けが特徴です。薬味とのバランスも重要になります。

材料

  • 基本のつゆ:上記参照
  • (お好みで)醤油:大さじ1~2追加
  • (お好みで)みりん:大さじ1~2追加

作り方

基本のつゆの作り方で、醤油やみりんの量を調整するか、完成した基本のつゆに、お好みで醤油やみりんを大さじ1~2加えて混ぜることで、ぶっかけうどんに適した、やや濃いめのつゆになります。

応用編:風味をプラスする

基本の出汁に、ちょっとした工夫を加えるだけで、さらに本格的な味わいが楽しめます。

煮干しを加える

昆布とかつお節の代わりに、またはそれらに加えて、良質な煮干し(頭と内臓を取り除いたもの)を少量加えると、魚介系の旨味がプラスされ、深みのある出汁になります。煮干しを加える場合は、水出しの段階で一緒に漬け込むか、昆布を取り出した後にかつお節と同じタイミングで加えます。

干し椎茸を加える

水出しの際、昆布と一緒に干し椎茸を1~2枚加えると、椎茸特有の芳醇な香りと旨味が加わります。椎茸は戻し汁ごと使うと、さらに風味が豊かになります。

利尻昆布や羅臼昆布を使う

より上品で繊細な旨味を求めるなら、利尻昆布がおすすめです。羅臼昆布は、濃厚でコクのある出汁が取れます。それぞれ特徴があるので、お好みに合わせて使い分けてみてください。

醤油やみりんの選び方

醤油は、濃口醤油だけでなく、たまり醤油や再仕込み醤油などをブレンドすると、風味に奥行きが出ます。みりんは、本みりんを使うと、照りやコクが増します。

失敗しないためのポイント

  • 火加減:昆布は沸騰させないことが最も重要です。
  • 濾し方:かつお節を絞ると雑味が出るため、静かに濾しましょう。
  • 保存:手作り出汁は保存料が入っていないため、冷蔵庫で保存し、早めに使い切りましょう。
  • 味の調整:醤油やみりんの量はお好みで調整してください。麺の種類や食べる人の好みに合わせて、甘め、辛めなど調整すると、より美味しくなります。

まとめ

冷たい麺の出汁作りは、素材の旨味を最大限に引き出すことが鍵となります。今回ご紹介した基本の作り方をマスターすれば、家庭でも手軽に本格的な味わいが楽しめます。さらに、干し椎茸や煮干し、昆布の種類を変えるなどの応用で、自分好みの特別な出汁を作り出すことも可能です。ぜひ、様々なアレンジを試して、冷たい麺をさらに美味しく味わってください。